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社長のひとりごと2024.11.20

AIは職を奪うのか?〜組織におけるAIと人間の役割〜

AIは職を奪うのか?〜組織におけるAIと人間の役割〜

組織におけるAIと人間の役割

こんにちは!鈴木です。
最近は、他社IT企業の会合などにも積極的に参加し、刺激をもらっています。

さて、今回は、社内でのAI活用がだいぶ馴染んできた当社の現状と、AI時代で必要な心構えについてお話します。

現在、当社のスタッフは様々なAIツールをまるで自分のパートナーのように自然に使っています。

たとえば、プログラマーはコードの自動生成やエラーの自動検出などを行うAIを利用し、デザイナーは「こんな感じ」というざっくりした指示を出すだけでデザイン案を提示してくれるAIを使っています。

もちろん最終調整はまだ人の手が必要ですが、AIの活用によって新たな視点が得られたり、作業時間が大幅に短縮されることもよくあります。

経営者視点で見ても、投資効率が非常に良いため、今後も積極的にAIを導入するつもりです。

また、AIが浸透した社内の様子を見ていると、「職種の定義も変わりそうだな」と感じることが増えました。今後、得意分野は違えど、多くの職種は「課題解決ディレクター」のような立場に近づいていくだろうと考えています。

プログラミングやデザイン、営業資料の作成など、これまで“作業”とされていた部分の多くはAIが担当していくでしょう。

その代わり人間は、「①課題を特定し ②解決策を考え ③実行に移す」というプロセスで(とくに①と③で)力を発揮するはずです。

実際、優秀なスタッフと話していると、課題をパパッと図解して、「そもそもこの部分から根本的に見直しませんか?」など提案してくれるので、私も霧が晴れたような感覚になります。

また、そこから関係各者に説明してプロジェクトを走らせたり、それを題材に新人を育成したりと、しっかり現実世界に網を張っていきます。ここまでの取り回しは現状AIでは不可能です。

今後、人間には、人と人との間に立って調整する力や、複雑な現場に入って問題点を見つけ出す力、熱意やビジョンを伝えて人の心を動かす力など、コミュニケーション領域のスキルが今まで以上に求められるでしょう。

職がなくなるかもという不安の原因は、AIではなく自分自身にある

AIは一過性のトレンドや、流行りのツールなどではありません。人間の身体を拡張するものが「機械」だとしたら、人間の知能を拡張するものが「AI」です。

「AIに職を奪われるかも」と驚異に感じる人がいるかもしれませんが、この点についても「機械に職を奪われるかも」という不安が広がった18世紀後半の産業革命が参考になります。

当時は、「仕事を奪われるくらいなら機械を壊してしまえ」といった暴動まで起きましたが、その後、人は機械の使い方を学び、物をよりたくさん安く作れるようになり、人々の生活が豊かになっていきました。

その結果、鉄道輸送をはじめ新たな業界を生み出し、それに付随する無数の職を世に生み出しました。

20世紀初頭に自動車が普及したおかげで、馬の必要性は減りましたが、現代ではガソリンスタンドやタクシー運転手など、当時は想像もつかなかった仕事があります。

タイピストの仕事はワープロの登場によりなくなり、ワープロ開発もまたパソコンの登場によりなくなりましたが、この100年で職が減ったかといえば、むしろプログラマーやWEBデザイナーなど、世界中に数えきれないほど新たな職業が生まれています。

そして、それらの職の定義もまた書き換えられようとしています。

このように、マクロな視点でいえば、技術革新は職を減らすどころか、むしろ職を増やしています。
極端な話、世の中のすべてがAIで制御された、まるでSF映画に出てくる世界があったとしても、その世界が資本主義であるかぎり、人間は必ず人の欲求を探し、サービスをつくって販売し、富を得ようとします。

そのときに、週5勤務のままなのか、生産性が爆上がりして週3勤務になっているのか、そもそも人を雇用する必要があるのか、それとも個人事業主が増えるのかといった違いはあるかもしれませんが、仕事そのものが消えることはありません。

ミクロな視点だと、「AIによって、自分が今現在やっている業務はなくなるのか?」という不安があるかもしれません。これはもちろんあり得ます。

しかしこの場合、もしかすると不安の原因はAIではなく、自分自身にあるのかもしれません。

常に「課題を解決しよう」と考えている人にとっては、AIは、自らを雑務から解放し、創造的な仕事に集中させてくれる手段です。
その結果、顧客や社会に提供する価値の総量を増やせる人は、AIで仕事がなくなるどころか、さらに多くのオファーが来るでしょう。

逆に、日頃から課題も改善案も考えず、時代に適応するための新たな学習もせず、指示されたことだけを淡々とやっているだけの人がいたとしたら、そのような人はAIに代替されるかもしれません。

なぜなら、1から10まで細かく指示されなければ動けないのだとしたら、指示する側は、人間ではなくAIに指示を出すようになるからです。

日本の学校教育にも難点が多く、暗記力を試すような単純な穴埋め問題が未だに見られますが、今後重要なのは「あなたが思う現状の課題は何ですか?」という問いです。

AIは、山登りのコツは教えてくれますが、どの山に登るべきかを決めるのは私たち自身なのです。

鈴木 太郎

(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。

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