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成功のカギは才能ではなく試行回数
こんにちは!鈴木です。
今年も当社のテレビ出演が決まりました!
毎年声をかけてもらっているUHB(北海道文化放送)の『FumuFumu(ふむふむ)』という5分番組です。
ロケは3月末に函館オフィスで行われ、番組放映は4月18日午前11時20分からの予定です。
さて、話は変わりますが、2022年のイグノーベル経済学賞を受賞した「才能と運」についての論文が面白かったので紹介します。
その内容は、「1000のサンプル調査からわかった成功者の共通点は、才能に恵まれているかどうかではなく、単に幸運に遭遇した回数の多さだった」というものです。
「成功者はたまたま適切なタイミングで適切な場所に立っていただけである。幸運はコントロールできないので、成功する最善の戦略は、行動量・アイデア量・関わる人数を増やすことである」という、ごくシンプルな結論でした。
しかしこれは、個人だけでなく、企業にも当てはまると思います。
私自身、事業をやっていても、大きくヒットするのは10回に1回くらいの感覚です。
最近では、スタッフの地道な努力のおかげもあり、「ラルズアド」という広告商品がとても好調ですが、うまくいかなかったことはその何倍もあります。
学習は言うまでもなく大事ですが、それ以上に「やってみる」ほうが重要です。
やってみると、結果は「うまくいく」か「うまくいかない」の二つですが、うまくいかない場合は「こうすればうまくいかない」という成功のためのデータを獲得できますし、うまくいった場合は、それはすごいことなので、そこにリソースを集中する決断ができます。
つまり、どちらも得しています。

変化する環境に集団が適応する条件
どうして「やってみること」が重要かといえば、それは私たちを取り巻く環境(技術・競合・制約・社会情勢など)が刻々と変化するからです。
書籍『適応戦略』では、新しい試みと現場からのフィードバックを否定し続けた結果衰退したソビエト連邦を事例に、こんな提言をしています。
「集団が、変化する環境に適応するためには、①致命的にならない範囲で ②絶えず新しい試みを行い ③チームに結果がフィードバックされる仕組みを構築せよ。そして同時に、④安心して失敗できる場を用意せよ」と。
当社も直近では、行政とのタイアップ企画を役所に持ちかけたり、拡大傾向にあるテナント連合隊を複数の地域に立ち上げたりと、様々な試みを行っています。
現場ではチラシ作りや飛び込み訪問でのPRなど、足を止めずに動いています。
もちろん、うまくいくかどうかなんてわかりません。
それでも、チャレンジ自体を讃え合う社内文化を作りたいです。
なぜなら、成功は、打率の高さではなく、打席に立った数で決まるからです。


鈴木 太郎
(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。
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