社長ブログ
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歴史の上にある今
こんにちは!鈴木です。たまに一人で山登りをしています。
さて、先日、社内で創業20周年記念イベントがありました。
リモート環境でビンゴ大会をやったり、創業メンバーである会長と専務に会社立ち上げ当初のことを語ってもらったりと、すごく盛り上がりました!
事業の段階には、通称「ゼロイチ」「イチヒャク」という言葉があります。
まったくの0の状態から1をつくる起業ステージと、ある程度形になった1の状態を100の規模まで持っていく拡大ステージの総称です。
私は、どんな会社であれ「ゼロイチ」に携わった人を心から尊敬します。
創業時は、社内のヒト・モノ・カネ・技術・時間…全てが足りず、毎日休む間もなく身を削ってやりくりしなければいけない苦労が、どの企業も例外なくあるからです。
当時、どれほどの覚悟と努力と工夫が必要だったのか、どれだけの不安と葛藤と憤りを抱えてきたのか。「雨降って地固まる」といいますが、ここまで固い地面になるまでに、いったいどれほどの雨が降ったのか。
今いる私たちは、当たり前の感覚が麻痺しないよう、日頃から「足るを知る」を徹底し、お客様、社員・創業者、すべての関係者と地域の皆様に感謝の気持ちを強く持ち続けることが何より大切だと考えています。

創業時からの『秘伝のタレ』
私が新人のころ、連合隊のデザインをカッコよくしようと思ってガラッと変えた改善案を出したことがあります。すぐに却下された理由も、見た目だけで本質が見えていなかったからだと今ならわかります。
10年以上かけ、何百という企業と関わり、制作事業を通じて各社の魅力を表現する経験を積んでいく中でわかったことがあります。
企業の核を見つける上で重要なのは、世間の流行でも、自分の感覚でもなく、「今も会社がこうして存在している」という力強い事実に目を向けることです。
ベンチャー企業の生存率は、創業5年で約15%、10年で約6%、20年になるとわずか0.3%です。
経営者はつい自社の課題ばかりに目が行きがちですが、今日も会社が存在している時点で、その企業にはコアなファンが気に入ってくれている要素など、いわば創業当初からの『秘伝のタレ』にあたるものが必ずあります。

当社でいえば、それは「地域の不動産会社様を主役と考える」という価値観です。
開業したてのお店から地元に根付く老舗まで、規模に関係なく成長のお手伝いをする。
そして、地域の企業と共に地方から日本を元気にする。
料理屋で例えるなら、この『秘伝のタレ』を時代にあった料理にかけて提供する。それこそが温故知新、企業の永続を目指した進化の本質だと考えています。

自社の『秘伝のタレ』は何か?
これはどの企業でも価値のある問いの一つだと思います。

鈴木 太郎
(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。
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