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社長のひとりごと2024.10.20

社長は自分が打つべき球以外、打ってはいけない

社長は自分が打つべき球以外、打ってはいけない

【思い出話】会社と自分の、昔と今

こんにちは!鈴木です。
今回は、思い出話もかねて、成長の壁にぶつかったときにどうやって乗り越えてきたのかをお伝えします。

最近、社内の会議で各部署の発表を聞いていると、各チームが自立自走し始めたなという感覚があります。

メンバー一人ひとりが、お客様の課題としっかり向き合い、自分で解決策を考え、苦労しながらも前に進んでいる様子をあちこちで見かけます。何よりも、新しいプロダクトのプレゼンを聞くたびにワクワクすることが増えました。

私も最近では「これ、めっちゃいい!」みたいなことしか言ってない気がします。

ここまで来るのにどれだけの試行錯誤があったのか、想像しただけでも大変さが伝わってきます。

チームが自立自走し、頼もしくなったのは、私の中では非常に感慨深いものがあります。
というのも、ここに至るまでの歴史が思い起こされるからです。

「会社も自分も、昔と変わったなぁ」としみじみ思います。

私が入社した十数年前の当社はインセンティブ主義の全盛期で、弱肉強食&個人プレーが当たり前の時代でした。

営業会議も常にピリピリしていて、「何がなんでも1位を取らないと…」という焦りから、社員旅行中でも仕事をしていたほどです。

また、開発部も今とは違い、人員も少なく技術力も低いため、営業部からアイデアを出しても「やったことがない」という理由で差し戻されることが多く、「どうせ却下されるから」と現場が提案を諦めてしまうこともよくありました。

当時の私は、一都三県を飛び回りながら新規商談やホームページ提案を行い、移動の合間に新規開拓TELや社内報告を片付け、帰社後には翌日以降の提案書を作る日々を送っていました。

ときには20社以上の制作案件を同時に抱えることもあり、それに加えて、自社プロダクトや自社サイトの企画も任されていたため、夜中2時まで家の近くのマクドナルドで作業していたこともあります。
かなりハードでしたが、この経験を通して営業スキルや業務スピードが上がり、営業成績も1位を取ることが増え、年間個人目標も4ヶ月で達成。

営業マネージャーを任されるようになったころ、自分に初めて新人の部下がつきました。

しかし、ここで新たな壁に直面します。

自分には当たり前にできることが、部下にはできない。
「どうしてこんな簡単なこともできないのだろう…」と頭を抱えました。

当時は多忙すぎて心にも余裕がなく

「普通に考えればわかるでしょ?」
「もういいや、全部自分がやるから」

といったNGワードを口にすることも増え、結局自分の机に仕事が山積みになる始末。これではプレイヤーとしては良くても、マネージャーとしては0点です。

この経験から、自分で成果を上げることと、人に成果を上げてもらうことは、まったく違うスキルが必要なんだと痛感しました。

考えてみると、私自身は、ホームページ制作でいえば1サイト数百万円するようなフルオーダーメイドの企画提案が得意でしたが、チームで成果を上げるとなれば、この商品は、営業や教育のハードルが高いのも事実です。

「そうか、多人数で成果を出すには、誰でも簡単にできる仕組みをつくらないとダメなんだ」と気付いた瞬間でした。

そこから、比較的安価なフォーマット型のホームページを商品化したところ、これがお客様視点では買いやすく、組織の視点では売りやすい商品となり、チームの成績も伸びていきました。
このときに人に任せることを少しは覚えたつもりでしたが、私は社長になってからも同じ罠にハマります。

自分が知らないところで大きなミスが起きたらどうしようという不安から、全部署の会議に参加し、すべてを自分で管理しなければいけないと思ったのです。

しかし、今回は早めに限界が来たので、すぐわかりました。

会社が大きくなるにつれ、社内の専門人材が高度になり、自分が細部まで介入することでかえって支障をきたすだろうと思える場面が増えたのです。

また、営業やプロダクト以外にも、管理体制や法務面の強化など課題が多岐にわたり、物理的にすべてを見るのが難しくなってきました。

ある日、ふと手に取った経営書に、野球を例えにこんな一文がありました。
「社長は、自分が打つべき球以外、打つな」と。

ここから、私は本格的にマネジメントチームをつくり、分野別に権限委譲を始める決意をしました。

壁にぶつかるたびに、過去の自分を捨て続ける

これは、最終責任者である”社長あるある”なのかもしれませんが、これまで私は長い間、「結局は自分が全部やらなきゃ…」という覚悟と焦りと不安が混ざったような感情に支配され、なかなか寝付けないこともありました。

車の運転でいうなら、24時間、交代せずにハンドルを握り続けているような感覚です。

それがようやく、部分的にドライバーを交代しながら、その間、助手席で地図を広げ、より長期的な視野で次の目的地やルートを考えることができるようになりました。

こうして振り返ると、壁にぶつかったときは、いかに過去の自分を捨て、新しい価値観にアップデートできるかにかかっているのかもしれません。

どんな立場になっても、不要なプライドやこだわりを捨て、イチから素直に学び直し、自らのあるべき姿を定義し直していく。

結局はその繰り返しなのかもしれないなと思う今日この頃です。

鈴木 太郎

(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。

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