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社長のひとりごと2024.08.20

【in マレーシア】動かしようがない事実から、未来を考える

【in マレーシア】動かしようがない事実から、未来を考える

日本と真逆の親日国、マレーシア

こんにちは!鈴木です。
私はマレーシアにちょくちょく行くのですが、いつ来ても、この国の活気には圧倒されます。

とくに首都クアラルンプールでは、「スリアKLCC」「パビリオン」「The Exchange TRX」といった巨大すぎて見て回るのを諦めてしまうほど大きなモールや、高さ世界2位の超高層ビル「ムルデカ118」などが、徒歩圏内に集まっています。
屋台は地元民と観光客で賑わい、歩行者は渋滞中の道路を信号の色も気にせず横切って行きます。

そんな喧騒の中、通りを一本横に入るだけで、舗装されていない水たまりだらけの路地や、崩れ落ちそうな古い建物が。ギャップがすごいですが、その分、大きな発展余地を感じます。

街の治安は良く、親切な人が多いですが、コミュニケーションについては「他の人と違って当たり前。自分は自分」といった様子で、互いに干渉しすぎない感じがあります。

マレー系、インド系、中華系など、服装も言語も宗教も異なる人が暮らしている国なので、他人に自分の価値感を押し付けないようにしているのかもしれません。
ホテルやデパートを除けば、店員さんもイヤホンで音楽を聴いたり、ジュースを飲みながらレジを打っている人もいて、無理な愛想笑いもしません。

でもなぜか、その空気感が日本人の私にとっては逆に心地よく、「自分も相手にどう思われるかをそんなに気にしなくていいんだ」といった風通しの良い気持ちになれるのです。

これから30年先を考えてみます。

日本は人口が約2140万人減り、平均年齢が約55歳になります。
これは人類史上初の現象で、いわば未知の領域です。

もし日本だけでビジネスをするなら、この状況で最重要視すべきは「生産性」の一点です。経営者は常に「より少ない資源で、より多くの成果を生むには?」という問いに答える必要があります。

「距離の概念」「反復手作業」「オフライン」といった要素はかなりの弊害になるでしょう。

この時代に「オフィスに通える人だけを採用して事務作業をやってもらい、報告書は紙で提出させる」といった会社があるとしたら、それは相当余裕がある贅沢な企業です。

今後の日本は、徹底した効率化はもちろんのこと、「自動化・無人化」がテーマになります。

一方、マレーシアは現在、平均年齢が約30歳と若く、30年後に人口が約800万人増加します。

このような成長局面では「教育」がますます重要になります。
質の高い教育が行われ、挑戦する人が増え、経済が発展し雇用が増えれば、希望が溢れ、国が活気づき、人も含めた他国の資源まで集まります。

実際、そのような熱気が街を歩いているだけですでに伝わってきます。今後は、よりしっかりしたインフラや細かなルール整備も急ピッチで進んでいくと思われます。

構造から考え、未来を描く〜外国人採用の加速〜

私は毎年、『未来ロードマップ』という、この先10年くらいを描いた社内資料を更新します。

経営者は「未来を語る」ことがものすごく重要だからです。

これは高尚なことではなく、単純に社長が「3年後はどうなるんだろう。とくに何も考えてないけど、未来は暗そうだなぁ…」みたいな感じだと、社員が「じゃあ自分たちはどこに向かうんだろう。大丈夫なのかな、この会社…」と不安になってしまうからです。

もちろん未来がどうなるかなんて誰にもわかりませんが、おぼろげながらでも「こっちの方に進むのが正解だろう」という絵を描いて、きちんと発表する必要があるのです。

未来を考えるとき、私は「構造(=動かしようがない枠組み)」から考えるようにしています。
人口動態やテクノロジーがその最たるものです。

これらは、個人の好みや常識を当てはめても、どうにもできないからです。

たとえば、当社では今年から外国人採用を加速させています。
その理由はシンプルで、日本の働き手が激減しているためです。

あと15年も経てば、国内で約1100万人(=大阪府+名古屋市の人口に匹敵)の労働力不足になるとすでに判明しています。

そして、そもそも当然の話ですが、優秀な人は日本以外の国にもたくさんいます。

当社でも直近では、インドや韓国、バングラディッシュのエンジニアが入社しましたが、面接をしていても、彼らの熱量やストイックさにとても影響を受けます。

「もっと日本語を勉強します!」と申し訳なさそうに言ってくるのですが、こちらからすれば「むしろ私たちが英語を勉強します」という気持ちです。

その流れで、社内の日本語表記も、少しずつ英訳対応を進めています(これをきっかけに、「英語で学ぶ不動産ビジネス」といった書籍で勉強をはじめた社員もいて、感心しています)。

未来にアンテナを立てておけば、日々の学習内容が変わり、考えや行動が変わり、見えてくる景色が変わります。

その結果、未来の流れに沿った情報が目の前を通過したときに、「あ、これはチャンスだ」と認識できるようになり、確信をもって掴み取れるようになるのです。

鈴木 太郎

(株)ラルズネット代表取締役社長。函館市出身。2006年明治大学卒業。宅建士資格を取得し、野村不動産ソリューションズ(株)入社。不動産仲介(法人営業)に携わる。その後、講師職を経て2010年当社入社。営業部にて制作事業の売上を3倍にリード。2013年同社GM就任。同年、総売上最高値更新。2014年同社常務取締役就任。営業、商品企画、経営戦略を担当。2020年から現職。

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